マイホームを建てるとなると、家族みんなの夢が広がり、家族でワイワイと部屋や間取りや内装を話し合うのは楽しいものです。そして出来る限り家族の意思に沿うような家に仕上げたいと考えるものです。
しかし建築士さんは、現在の家族の生活の充実と言う視点と共に、子共が独立してからや、老後の事まで長い視点で家のあるべき姿を考えておられるものです。
我が家を建てる際には、2人の子供がそれぞれ個室を望み、2階に2部屋設ける事を考えていました。しかし建築士さんは、子供が独立して後の事を考えると、固定した部屋にせずに、大きな家具で間仕切りし、子供が独立後には大きな一部屋として使える方法を提案して下さいました。
また広いリビングダイニングを少し削り、1階に独立した部屋を設ける事も提案して下さいました。これは私達夫婦のいずれかが、足腰が弱り、2階の寝室に上り下りする事が大変になっても、そこにベッドを置いて1階で生活が完結できる様にする為です。
こうした発想は、素人の私達には考えが及ばない事でした。自分達の希望は希望として、専門家である建築士さんのアドバイスを十分に聞いて家づくりを行う事が大切だと改めて感じたものです。