部屋の広さより庭を一番優先したマイホーム

最初は建売住宅の購入を考えていましたが、夫婦の唯一共通の譲れない条件が庭つきの家でした。一年以上かけて庭つき物件を探しましたが都会で納得のいくそのような家を見つけるのは至難の業でした。

そんな時あるリフォーム会社のモデル展示会で注文住宅の魅力を知りました。そこで夫婦の気持ちはほぼ注文住宅に移行していました。でもいざ工務店さんとの面談がスタートしたところでお金のこと、土地選び、家の間取り、外壁素材、内装などここに書ききれないほどのことを決めていかなければいけない事に気づきました。そもそもは注文住宅を建てるつもりはありませんでしたので夫婦共に圧倒されてしまいやっぱり注文住宅はやめようかと思いました。

でもリフォーム会社で紹介して頂いた工務店さんは自社設計、施工をモットーにしておられるところでしたので無知な私たちに本当に最後まで寄り添って力になって下さいました。こんな私たちでしたが一つだけ大きな利点がありました。それは約一年かけて建売住宅を見学していた事です。家を実際に建た人はみなさん共感される点ですがやらなければいけない事の一つに膨大な材料を選ぶ事です。だいたいがサンプル材を見て選んでいくのですが私たちはこれまでに沢山の家を見学していたので素材や質感、色などをサンプル材から比較的簡単に全体像をイメージすることができました。不必要に迷い過ぎるということは避けられて良かったです。

逆にとても後悔しているのはお金の事です。もっと事前に勉強していればよかったと心底思っています。予算作りは工務店さんによっては無料で行なって下さるところもありますがそれでも住宅ローンの組み方、注文住宅であれば予算の流れが激変しますのでそのシュミレーションを何パターンも用意している必要があります。あと建築中の段階で起きた手違いやトラブルにも対応しなければいけません。そこで発生した費用も場合によっては負担する必要があります。家を建てると聞くと夢のようなとても幸せな時間のように思うかもしれませんが実際はお金の管理と材料をひたすら選ぶという地道な作業ばかりで本当に大変でした。でも完成した家で家族一緒に庭でBBQをしている時そんな大変だった事も吹っ飛ぶくらい今は幸せです。